日本酒の「味わい」や「香り」について

Posted on 7月 22, 2017 in お知らせ, 本社

みなさん、こんばんハロー。

いけませんね、前回から少し期間があいてしまいました。理由はたくさんありますが言い訳しても仕方ありません。巻き返しますよ。

では、第七回のテーマを発表します。じゃじゃん!
「日本酒の味わいや香りって何?なにそれ美味しいの?」です。

お酒だけでなく、どんなものでも初めて味わった時からしばらくは「おいしい」か「おいしくない」でしか評価できません。
日本酒もはじめのうちはそうでしょう。おいしいと感じるまでも時間がかかるかもしれません。
でも前回のブログで「日本酒っておいしいかも」と思っていただいたことを前提に今日は書きますよ。
この「おいしいかも」は「おいしい」になり、その後色々試していくうちに「おいしい」の中には方向性があり、それぞれに「高低」や「濃淡」があることを感じるようになります。

「自分好みの日本酒を見つける」

という目標に向かって、みなさんにとっての「おいしい」と感じる日本酒の味や香りを、今よりもっと具体的に表現できるようにしたい!というのが今回のブログの目標です。

でも、日本酒の味と香りを言葉で具体的に表現するとなると、難しいですよね。食べ物ですらそうなのに、透明の飲み物となると、これまたとんでもなく難しい。
なので、まずは大まかに分類してそれを表現できる言葉をご紹介します。
味の濃淡×香りの濃淡=4つに分類します。そうするとあら不思議、すごく分かりやすくかつプロっぽい(?)表現が可能です。

・熟酒(じゅくしゅ)
 香りも味も濃厚なお酒。熟成酒などがここに当たります。

・醇酒(じゅんしゅ)
 香りは淡く味が濃厚なお酒。純米酒や山廃など。

・薫酒(くんしゅ)
 香りが濃く味が淡いお酒。主に吟醸系が含まれます。

・爽酒(そうしゅ)
 香りも味も淡いお酒。さっぱりとした生酒などです。

好き嫌いだけでなく、この分類を意識して飲むようになれば「このお酒は醇酒っぽいな」とか「爽酒より薫酒のほうが好きだな」とか自然に分類できるようになると思います!プロっぽい!(?)
そして最近では、日本酒に力を入れているお店の中にはこの分類で分かりやすく店内の在庫の日本酒を区別してくれているところもあります。
最初はそういったお店に通って飲み比べながら勉強してみるのが一番の近道ですね!!我々のお店もそうできるように努力します。

 

さて、プロっぽい表現を覚えたところで次は「数字で表す味わい」です。
日本酒のラベルを見て頂くと、その日本酒の味わいについて数値で表現されているものもあります。「酸度」「甘辛度」など色々ありますが、最も分かりやすい「日本酒度」に注目してくださいね。

+6以上 『超辛口』

−3.5以下『甘口』

といったように、プラス側に数字が振れているほど『アルコール』の割合が高く辛口。マイナス側に振れているほど『ブドウ糖』の割合が高く甘口。
わかりやすいですね。もちろん+20以上の超超超辛口とか、-20以下の超超超甘口なんてのもあります。
ちなみに上のプロっぽい表現を覚えたからといって、日本酒度も勝手に表現してはいけませんよ。「お、この日本酒は+5〜+10の辛口に分類されるぞ」なんてことを言うと、すぐにエセであることがばれます。日本酒度はあくまで酒蔵が公表しているお酒の参考値。予備知識として頭の中に入れてから、実際に飲んだ感じとの一致感やギャップを楽しむのがプロ(?)です。

つまり、いろいろ飲んでいくと、この日本酒度だけでも、ある程度自分に合った日本酒をチョイスできますよね。酒蔵によってはこの日本酒度をあえて非公開にしているところもありますので、味わいについては店員さんに聞いてみたり、実際に飲んで試してみましょう。
そしてお酒は理屈ではありません。やはり、感覚にあったものが一番なのです。こういう知識を持ちつつも楽しくベロベロになってください。

では今回はこのへんで。次回は香りや味の具体的な表現について紹介していこうと思います。

 

ご清聴ありがとうございました。